好きなこと 読書 夜市 読了
テレビ番組「タイプライターズ」で紹介されていた恒川光太郎さんの「夜市」。
読了しました。
日本ホラー小説大賞を受賞したという本なので、ホラーって怖いのかな?おどろおどろしい
描写がたくさん出てくるのかなと思いきや、全くそんなことはなく、ホラーというよりはフ
ァンタジーのような雰囲気の小説でした。
読んでいるとその世界が本当にあるかのような、頭の中に情景が浮かんで、ちょっとノスタ
ルジックな感じもしました。
何でも売っている「夜市」で、あるのもを探している主人公。
大人になった今だったら確実に選ぶ選択肢を、その時は幼いが故、別の方を選んでしまう。
いくら周りが許していても、気付かなくても、何とか自分を正当化しようとしても、結局は
自分が自分を許せないとダメなんだ。自分は騙せないんだなと。
切なさが残る終わり方でしたが、そう考えると主人公の気持ちが理解できなくもないか
な・・・とも思いました。面白かったです。
このブログへのコメントは muragonにログインするか、
SNSアカウントを使用してください。